『当り前のことで自慢するな』…か

なんか…すごく心に突き刺さる言葉かも

確かに、ロバート様と1か月一緒に生活しているけど

自慢するのような話って一度もないかも…て私に質問するばかりで、ロバート様って自らご自分の話をなさならい気がする

己を大きく見せたがって、武勇伝のごとく自慢話をする貴族はたくさんいるけれど

ロバート様みたいな人ってあまり見たことがない

ううん、ロバート様みたいなタイプは初めて

「かぁ…むかつくねえ
叩きなおしてやる!」

アンドリュー様がにやっと笑って、腰に佩いている剣を引き抜こうとした

「おいっ
もっと広いところに行くぞ」

ロバート様が頭をくいっと動かして、庭に出るように訴えた

「んじゃ、俺様が、ロバートの奥方のエスコートを…」

アンドリュー様が私の腰に手をやろうとする

え?

私はアンドリュー様の手を避けると、腕を掴んで、大男であるアンドリュー様を背負い投げた

どんっと大きな音を立てて、アンドリュー様がお尻と背中を打った

「あっ…」

しまった…つい…

私の顔は火がついたように熱くなった