「小さい果実でも、感度の良さが売りなんですっ
残念ね
熟れすぎてるのしか、愛せないんて、なんて勿体ないことをしているのかしら?」

私はアンドリュー様を睨むとぷいっと横を向いた

「面白い子だ」

アンドリューの目がきらきらと輝く

「俺らの会話についてこれる女なんていないぞ?」

「お前が振ったから、答えただけだ」

ロバート様が呆れた声で答えた

「イングランド慣れしてるスコットランド女は…こういうのには冷ややかな視線を向けるだけで
反応が薄いんだよなあ」

「お前が下品な話しかしないからだろ」

「そんなことないよな?」

アンドリュー様が私の顔を見ると、同意を求めてくる

私は眉を潜ませると首を横に振った

「私、あなたみたいな無礼な人、嫌いです」

アンドリュー様は「がはは」と豪快な笑い声をたてながら、ロバート様の背中をばしばしと叩いた

「素直な子だ! 気に入ったぞ」

「痛ぇんだよっ
少しは加減しろよ」

ロバート様が、怒鳴った

「あ、わりぃ」

なんて…横暴な人なの?