スコットランド王がイングランド王に忠誠を誓った

それなら、スコットランド王に忠誠を誓っている貴族たちも、イングランド王に忠誠を誓ったと同じこと

そう解釈されている

「イングランドに渡すモノなんて、何もねえよ
ゴミですら、渡したくねえ」

「そう言うと思った
まあ、すぐに他の貴族も根をあげると思うけどね
そこが狙い目じゃない?
国王になれるチャンスだよ」

いや…まだだ

それでは早すぎる

俺はイサンに首を振った

「エドワードⅠ世は馬鹿じゃねえ
反乱分子をのさばらして置くような隙は残しておかねえよ
あの男は戦いにおいて天才的頭脳を持っている
戦争になったら、スコットランドは確実にイングランドに負ける
負けたら…それこそイングランドの言いなりになる
イングランドに負けて、スコットランド王国を失うわけにはいかないんだ」

スコットランドは俺の国だ

王族の血が流れている俺のモノだ

イングランドになんか、渡さねえよ