「どうして、私がここに留まると思わないのですか?
私はロバート様のおそばにいたら、いけないのですか?」

「いや…そんなことはない
だって、イザベラは、ジェイミーと付き合っているのだろう?」

ロバート様の困惑した声が聞こえる

私の大きめな声で、驚いているみたい

それとも私の出した答えに?

「ええ、確かに付き合っていました
でもそれは、婚前前の話しです
今は、ロバート様の妻です
誰もがうらやむ夫婦になるのでしょ?
そう言ったのは、ロバート様ですよ」

「だが俺は…イザベラの望む未来を壊している」

「いいえ、私の望む未来を教えてくださったのです
私は将来、王になるロバート様を支えたい
お守りしたい、そう思ってます」

ロバート様が鼻を啜ったのが聞こえた

私の手を握り返したロバート様がぎゅっと私の肩を抱きしめてきた

「ありがとう、イザベラ…嬉しいよ」