「姫だよ、絶対」

その絶対、はどこから来る
自信だろうか

『何で絶対?』

「だって、ほら」

近くに置いてあったお姫様用の
ティアラをあたしの頭に乗っけた

「こんなに、綺麗だもん」

さりげに写メを撮って
画面を見せてきた

『き、綺麗じゃないし』

画面の中のあたしにびっくりした

「だから姫は姫なの♪」

ティアラを元の場所に戻して
携帯を閉まった遼