『遼の馬鹿』
これ以上
何も言えない
声を押し殺すだけで
精一杯だった
「姫
大丈夫?」
しばらく経って遼が声を発した
『もともと大丈夫だもん』
強がるあたし
さっきのは夢だったって
そう思いたい
あたしが人前で泣くなんて
あり得ないのに
それも男の腕の中で
・
これ以上
何も言えない
声を押し殺すだけで
精一杯だった
「姫
大丈夫?」
しばらく経って遼が声を発した
『もともと大丈夫だもん』
強がるあたし
さっきのは夢だったって
そう思いたい
あたしが人前で泣くなんて
あり得ないのに
それも男の腕の中で
・