「愛する人は、みんな先に死んで行くんだぜ。俺だったら耐えられるかどうかわかんねぇ」

「じゃあ、彼が人を愛せないのは必然的だっていうの?」

 でも、それは変だ。ベリルは、物心ついた時からそうだと言ってた。

 不死になった瞬間にそうなら、納得が出来るけど……

 それじゃあまるで、彼は初めから不死になるために生まれたみたいじゃ──

「ノイン」

「!?」

 呼ばれてハッとする。

 振り返ると、そこにはベリルが立っていた。