―――「あ、絵梨。おはよっ」 次の日。 千恵たちと喋ってると、絵梨が何も言わずにあたしに近寄ってきた。 「……うん」 あきらかに様子がいつもと違う。 『おはよう』に対して、『うん』って…。 絵梨の隣には、なぜか美奈ちゃんもいて、なんだか複雑な表情。 「え……どしたの?」 あたしは、2人の顔を交互に見比べた。 「笑佳……… ……ちょっといい?」 絵梨が、いつにない真剣な面持ちで言った。