「今日は学校、何かあったの?

いつもより、帰り早いじゃん」



「あー…お昼休みに出てきちゃった。」


「サボったの?」


あたしが頷く。



「ばか。だから、勉強にも着いてけなくなんだろ?

次そんなことしたら、前みたいに勉強教えてやんないから。」



「はーい…。」


雄哉くんに叱られちゃった。


まぁ、あたしのこと考えてくれてるからこそだけど。





「…でも、雄哉くんに早く会いたくなったんだもん。」



呟くと、雄哉くんは諦めたように、ふっと笑った。


「まじで、そういうこと言われたら、許しちゃうだろ」


雄哉くんの笑顔につられ、あたしも笑った。