「もうすぐ夏休みだな。なんか予定ある?」

「うーん、特には…。あ!バレー部の合宿って、島に行ってするんですよね?真由先輩が言ってたけど、海がすっごくキレイって本当ですか!?」

「あぁ…。そういえば、そう…だったっけ?」

「えー?覚えてないんですか?………オヤジ。」

「去年は練習についていくのに必死で、それどころじゃなかったんだよ。つーか里緒!今なんつった?」



悠斗先輩の腕が私を引き寄せ、ガッチリ押さえる。
私の顔は、悠斗先輩の胸の中。


こっ、この密着…なに!?



「オヤジだとー?」


ヤバイ!!
ぽそっとちっちゃな声で言ったのに、聞こえてたの?

ここは素直に…。



「嘘です!ゴメンなさい―――!!」