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うぅー、お、重いよぉ…。
真由先輩ってば、ドコ行っちゃったんだろ。
まさか迷ってる?
極度の方向音痴だからなぁ。
やっぱり先に行かないで、真由先輩のコト待ってれば良かったかなぁ?


私の両腕には、スポーツドリンクやスコアノートやテーピングの道具などなど…で大荷物が。
もう、腕ちぎれそう。
自然に身体が傾いてきてる…。


限界だぁ!!って思った瞬間。

腕が軽くなった。
まるで、ふわっと飛んでくみたいに…。




「よたよた歩いて。後ろから見てると、ヒヨコみたいだぞ?」


後ろには悠斗先輩。
手にはさっきまで私が持っていた荷物が。


「悠斗先輩、荷物…。」

「持ってやるよ。里緒が持ってたら、明日になっても学校に着かないだろ?」

「ひどーい。頑張って持ってるのにぃ。」