「あの子見てたらさ、実沙希が言ってたコト思い出したんだ。」

「えー?なに?」

「その人の目を見れば、恋をしてるかどうか分かるって。」

「そのコトかぁ。」



実沙希の顔が明るくなる。
まるで大輪のひまわりのよう。


実沙希が再び窓の向こうに目をやる。



「なんだ、あの2人両思いじゃん。んー、ちょっとよそよそしい感じもあるから、まだ付き合ってないのかも。」

「なんで分かんの?」

「知りたい?」



実沙希が俺の顔を覗き込む。