「リナ、もう少し力抜いて」


「んッッだ、ダメッッ…」


「でも、早くしなきゃバンリきちゃうよ」



「ハァハァ、でもッッ…あ、イヤッッ」


「……おまえら、なにやってるか聞いてい?」


ドアを開けるとなにやら取り込み中のケイとリナ。


「あ〜あ、きちゃったよぉ」


「ば、バンリ。あのね、ケイに護身術おしえてもらってたの」


リナはケイの腕を解くとその場に座り込んだ


「ケイってば、本気なんだもん。」


「だって本気でいかなきゃ実践ヤバイっしょ」


いたずらにリナを見て笑う。

「それにしてもリナ、力弱すぎ〜」


ケイは更に笑ってリナをからかう。
そんなケイを横目で見ながらリナはプクッと頬を膨らませた。


「ケイ、リナで遊ぶのもほどほどにしろよ」


「私遊ばれてたの?」


リナは大きな声を上げてケイを睨んだ。