ケイにお金がなくてケイの財布を盗ったことや、家出してあてもなくさまよっていたこと、街を出たかったけどなかなか勇気を出せなかったことを話した。


「じゃあ、リナはこれでよかったんじゃん」


「うん。でもバンリはよくおもってないかも」


冷たい態度のバンリを思い出しうつむく。

「問題なしよん。バンリはいつもああだから。気にしないでおっけー」


ケイは笑いながら私の鼻をツンツンとつついた