あれ、ここどこだろう


小さな机と椅子しかない部屋のベッドで目を覚まし起き上がった


私…急に目眩がしてそれから――――


「お、目ぇさめた？」


意識を無くす前のことを思い出そうとしてたら人懐っこそうな笑顔を向けて話しかけてきた


「大丈夫？急に倒れちゃったからさ、ビックリしたよ」


「あなた誰？」


「ああ、俺はケイ。君は？」


「私は…リナ」


「リナか、よろしく」

そう言ってケイはまた笑顔を向けた

「いまバンリ呼んでくる」

ケイは出ていくとまたすぐに戻ってきた


「あの、ありがとう」

とりあえずお礼言わなきゃと思い２人に頭を下げた


「いーって、いーって。なぁ、バンリ」

ケイはバンリとゆう隣の人の肩をバシバシ叩いた


「おまえ、かなり弱ってたけど。」


黒くて短いサラサラの髪に吸い込まれそうな意志の強そうな瞳。ポッケに片手をいれ壁に寄り掛かりながら私を見る


「…何日も…何も食べてなくて…」


「ケイ、なんか食べもん持ってこい」


「うい〜、俺がいない間に襲うなよんバンリ」


「おまえじゃないから」


ケイは、ははｯｯと笑いながら部屋を出ていった