次の日

リナはあまり眠れないまま朝を向かえ、重い足どりでキッチンへ向かった

バンリが気になる

様子が変だったのはリナも気付いていた

きっとお父様のこと良くは思っていないのだろう
そんな感じに見えた

私のことも………きっと


キッチンにはだれもいなかった

「はぁ…」

誰もいないことに少し安心した

このまま船を降りることだってできる
私がいないほうが
この先迷惑をかけることもないだろうし――――


ケイ、バンリ
ごめんなさい