船に戻っても
バンリは部屋にいるのか顔を合わせなかった

とりあえず今日は休んで明日話そうとケイは言ってリナを寝かせた


「さて、どうしたもんか」

ケイは腰に手をあて空を見上げる

ラブアディ国王と聞いて苛立つバンリの理由を知っていた。
でも、リナを拾った以上これでさよならはさすがに非情すぎる。

バンリだってリナを気に入っていたはずだ
人を軽々しく受け入れないバンリだが、リナのことは心配もしていたし、からかったりもしていたのだから。

「リナは、リナでしょ」


そうつぶやき、バンリの部屋へ向かっていった