「リナ嬢……」


「うそ、……ロイ?!」

会いたくなかった
こんなところで、なんでッッ。

「リナ嬢、なにをしているのですか。あなたが疾走したこと叔父様達は隠していらっしゃる」

「…………」

動揺が隠せない
こんなところで、捕まってられないよ

もう家には戻りたくない

首輪をつけられ
不自由な生活

やっと自由を手に入れたのに………

「さぁ、リナ嬢。私と一緒に行きましょう」

「嫌よ」

ロイが近づいてきて腕を掴もうとするが
バンリが間に割って入った

「さわんな」


震える肩を優しくケイが触れて耳元で囁く

《大丈夫だから、とりあえず逃げるよ》

バンリとロイが激しく言い争ってる間にケイが私の手をひいて走り出した