ミントシアにつくと
ケイは食料調達する〜と言ってどこかへ行ってしまった

あいつはホント自由人だな

そう思いながらも俺も街に降りた


ミントシアには武器の調達に寄った
職人が数多く住むここには他では買えないようなものが沢山ある


人があふれる街の大通りを歩いていると
ケイを見つけた

「バンリ」

ケイが俺に気付き近づいてきた
その時、ケイの背後から誰かがぶつかってきた

「うわっ、いってーぇ」

ケイは背中を押され転びそうになりながらもバランスをとる

背中をさすりながら
ぶつかってきた人をみようとしたが
もうケイの後ろにはいなかった

「ケイ大丈夫か?」

「大丈夫〜だれだよ、もぉう…って、あっ、ああああ!」

ケイは突然大きな声で叫ぶと俺の肩をがっちり掴んできた

「やばい、やられた」

「なにが」

「だぁかぁらぁ、とられたんだよぉ〜!かーねッッ」

どうやらさっきぶつかってきた奴はスリらしい
物騒と聞いてはいたがこんなにすぐ現れるとは
ケイを落ち着かせ俺はぶつかってきた奴が走って行ったほうへ駆け出す

ケイも後ろから追いかけてきた

ちょっとしか見てないけどだいぶ小柄だったはず

道の角を曲がり街からだいぶ離れたとこまできてしまった

「いないなぁ」

ケイは息を切らし愕然としている