「もっと、気をつける」


まだまだ私は弱いんだ
守ってもらわないと生きられないのかな


ケイが助けてくれるのは嬉しいけど自分がダメな人間のようで悲しかった


「リナは女の子だし。だから俺はいつでも助けてあげるよ」

そうニッコリ笑ってケイはまた頭を撫でてくれた


「おかえり、ちゃんと届けられたか?」


ケイと船へ戻ると待っていたバンリに声をかけられた


「うん、ちゃんと渡してきたよ」


「そっか。悪かったな」


バンリはそうゆうと部屋へ行ってしまった


「ねぇ、バンリのこと知ってる人がいたけど、どんな知り合いなの?」


「前から知ってるコみたいだよ。今バンリは届け屋やってるからそれで知り合いならってことで引き受けたみたいだけど。あーゆー店は男だけで行くと金まきあげられっから。だからリナに頼んだみたいよん」


なるほどね。
確かにお酒とか飲まされそうだもんな。
でも、夜中に女の子1人であんなとこ行かせるのもどうかと思う。


少しむくれてると、頬をケイに指でつつかれた。


「リナちゃん、機嫌なおして〜」


そんな冗談っぽく言われると余計腹立つ!