空が高いなー
そう思いながらデッキに寝転がった
ふと、人の気配がして腰の短剣に手をやる


「誰だ」

低くそうゆうと
足音が近づいてきた


「バンリ、俺だよん」


頭にバンダナを巻いた長身の男
楽しそうに睨む俺を笑う


「…ケイ、おまえなんでここにいんだよ」

「バンリ一人じゃさびしいだろ」

「…別に寂しくないし」


ケイも俺の幼なじみ
いつも一緒にいた

「レナ、泣いてたよ。置いてきていいのかよ」

「危ない目にあわせたくない」

「そーだけどさぁ〜、かぁわいそうだったな」

ケイはそういって
俺を見たけど
すぐ海に視線をやってそれ以上はなにも言わなかった

夜になってケイと俺の部屋で行き先を決めることにした

「バンリ、とりあえず街に行くんだろ」

「ああ、ミントシアに行きたいんだ」

「ミントシア?まぁいっけど〜あそこ最近物騒ってきいたけどぉ」

「知ってる。」

「なら、いいけど。よぉしじゃあこのまま南下すっぞぉぉ」

ケイの楽しそうな様子を横目で見ながら俺はため息をつき、タバコに火をつけた