「すげぇ探したぁ。絡まれてるし〜」


「う…ゴメン」



「怖かった?」


リナはコクッと頷くと
ケイはリナの頭を撫でながら優しく笑った


2人は買い物を終えて船に戻った
バンリが先に帰ってきていた


「遅かったな」


「ちょっといろいろありましてッッ」


リナの様子が明らかにおかしかった。
シュンとうつむいたままバンリの横を通ると何も言わず部屋にはいっていった



「リナとはぐれたんだ。そしたら男に絡まれてて」


「なにかされたのか?」


「いや、それは大丈夫だと思うよ」


「そう。」


バンリがここまで心配するなんて思わなかった。
昔からあまり人に関心がなかったから。
リナの部屋をじっと見ているバンリはケイが意味ありげに笑ったのに気づかなかった。