白い壁や屋根で統一された町並み
岩壁に守られ珊瑚礁の海が輝く

「綺麗な街だね」


リナの笑った顔にケイも笑顔でうなづく。


バンリと別れてケイと二人で市場まできた


「リナ、人が多いから離れちゃダメだよ」


「うん、わかってる」


ケイの後ろを離れないように歩いていた。つもりだったけど人混みのせいで2人の距離はしだいに広がる。


リナがいないことに気付いたケイは周りを見渡したがリナの姿はなかった

「りな…。ちッッ」

舌打ちして来た道を引き返した



ケイとはぐれてしまったリナは急に心細くなる
ウロウロしていると突然腕を捕まれた
はっとして顔をあげると知らない男2人


「やりぃ、かわいいじゃん」

「俺らと遊ぼー」


ニヤニヤしながらリナを見ている


「は、離して!」

声を荒げるも男達は気にもせずリナを引っ張る



「いいから、いいから。楽しいことしようぜ」


リナは狭い路地へと連れていかれた。


突然壁に押し付けられ、リナを下から上へと舐めるように見はじめた。


(気持ち悪い…どうしよう。助けて)


リナは必死にもがくも男の力にかなうわけもなかった


男の顔がリナの顔に近づく

(もうダメッッ)


リナはぐっと目を閉じた



「うわっ、なんだよ、」


バキッと音がして何か倒れる音がした


リナがゆっくり片目だけ開くとさっきリナを掴んでいた男が地面に倒れ、のびている。

もう1人の男は悲鳴のような声をもらしながら逃げていくのが見えた


「リナちゃん、ダメじゃない」


「ケイ…」