なぜ護身術かというと
自分の身は自分で守りたいから。
2人の足手まといにはなりたくないと思ったからだ


「リナのことはちゃーんと守るよ?」


「いいの。大丈夫よ」



ケイの優しさに甘えてばかりいられない。



「そうだ!ねぇ、バンリ剣の使い方も教えてよ」


短剣でも使えればかなり安心できる


「だめ。怪我する」


バンリの即答にリナは小声で『ケチ』と言った。



「もうすぐ街に着くよん」


「次の街では何をするの?」

「バンリが用あるんだろ〜?」


「ああ。2人は食料調達よろしく」


「了解っすー」


リナは初めて踏む土地にわくわくした。