小さい頃からきめていた
いつかは俺も海にでたい

ここは小さな港町ユダ
俺はもっといろんな世界を見てみたいんだ

18になった今日
一歩踏み出す


荷物を持って船に乗ろうとしたその時後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた

「ば、バンリーっっ」


「…レナ」

「あたしも、あたしも連れてってよ」

息を切らしそうゆうこの女は隣の家のレナ
幼なじみだ


「連れてけない」

俺は一言そうゆうとレナを見ずに船へ乗りこんだ


レナはその後なにも言わなかった
ただ俺をじっと見ていただけ
目を赤くして肩を小さく震わせていた


「レナ、じゃあな」

「バンリ…」



俺は生まれ育った街から旅立った