平成の春に僕は長女として産まれた。
寺の娘の母と、公務員の父と、6つ離れた兄が家族。
母が糖尿病だったという事もあり、僕は4000g越えで産まれ、もしかすると何か障害があるかもしれないと言われていたらしい。結局大した問題もなかったけどね。
娘が欲しかった母は喜び、1日かかって出産したということもあり、とても大切に育ててくれたらしい。
妹が欲しかった兄は年が離れた僕を子供のように大切にし、いつも守ってくれた。
父親の感想はあえて伏せよう。僕は父が嫌いだから。母も兄も僕も父の暴力に怯えて生きてきたし、まあそんなおっさんの感想なんてどうでもいいしね。