「大河、」
「何？」
大河の目はすごく優しい。
「ごめん。」
「俺、めちゃくちゃ傷ついた～！」
「っ！！ごめん！なんでもする！！ごめん！」
大河はニヤッと笑った。
「なんでもする～？本当に？」
今のあたしは、大河に許してもらいたくて、必死だった。
「なんでもする！！だから、許して……」
「………そんな可愛い顔すんなよ……！
押し倒したくなるだろ！！」
は？
可愛い？
押し倒したくなる？
「大河のばか！変態！スケベ！キス魔！」
きっと今のあたしは真っ赤だ。
「だから、そういう顔がそそるんだって！」
「知るか！やめろ～～～！……んっ！！」
大河のキスのタイミングは、いつも良すぎて、抵抗も何もなくなってしまう。
「黙れよ。なんでもするんだろ？」
話しかけてくる大河に、あたしは何も答えられない。
