保健室のドアが、勢い良く開く。
そこには、
春日ちゃんがいた。
「千晃ちゃん!ごめんなさい!……あたし、ひどいことをした………」
状況を理解できないあたし。
「千晃ちゃん、あたしが大河クンを好きだって思って、辛い思いをしたんでしょ?
でも、違うの。
あたし、竜雄クンに妬いてもらいたくて、それで、大河クンにコクったの。
大河クン、彼女いないって思ってたから。でも、ちょうどその日に彼女ができてたなんて……。
本当にごめんなさい!」
「そうなの?
でも、別れさせる作戦立ててるって………。」
「それは、あの子たち、勘違いしてて。
ちゃんと説明したから!」
「……本当に…?」
2人は頷く。
また、涙が溢れた。
春日ちゃんは、今度は静かに出ていって、
保健室にはまた、あたしと大河しかいなくなった。