友達を、傷つけたくないために、





大切な人を傷つけている。









「あたしサイテーだ………」





見上げると、

そこには、


今にも雨が降ってきそうな、真っ黒で湿っぽい雲が見えた。










──ポツリ───





「あ、雨だ………」



今のあたしにピッタリだね。



授業もサボっちゃったし、この際、ずっとここで濡れていようか……





うん。





それがいい───