「……き。………あき!!…千晃!?」
さっきから、大河の声が聞こえない。
「………か。」
「へ?」
思わず、思ってもないことを言ってしまった。
「大河のばか!!」
そこには、春日ちゃんもいて、HR担任までいた。
「は?なんで!!」
「大河が、あたしなんかにコクるから悪いんだよ!!春日ちゃんの方が、可愛くて、頭良くて、可愛くて可愛いのに!!」
途中から、自分が何を言っているのかわからなくなっていた。
「…………ちょっ…まっ!!」
大河を無視して、あたしは走り出した。
目からは、なんだか冷たい水が流れてた。