「………んっ!!」
急にキスが激しくなる。
「大河ァ…っ」
「千晃は、俺のもんだ。誰にも渡さない。
例え夢の中の野郎でも!!」
「……もう夢なんて見ないよ………!!
大河がいるから…」
またキスが降ってくる。
大河のキスは、乱暴だけど、
とても優しくて……
とろけるようなキス……
ぐっと力を入れて、大河を引き剥がす。
「……千晃?」
「大河、好きだよ。」
あたしからも、キスをプレゼントした。
──チュ───
ただ重ねるだけのキスで、ごめんね。
だって、さっきのキス、
あたしのファーストキスだったから、上手くないんだよ………
大河から離れようとすると、
大河はあたしの腕と首もとをつかんだ。
唇は重なったまま。
「んぁっ!!」
やだ、変な声出ちゃった。
だって、大河、
舌、入れてくるから……
「大河ァ…ありがとう………す………き」
暗いのに、すごく良く、大河の顔が見れた。
「俺も……!」