胸がドキドキする…… 夢の中より、ずっと 心がときめいて。 涙が溢れた……… 「おい、なんで泣いてんだ? 俺のせいか?ごめん………」 あたしは思い切り首を振った。 「違うよ……違う」 「え?」 「大河、 あたしの王子様になってくれる………?」 周りは暗くて、あまり大河の顔は見えなかったけど、きっと笑って頷いた。