映画が始まった。 劇場の前での、あたしの衝撃的な秘密のせいで、 あれから、あたし達は一言も会話がない。 「大河。」 「ん?」 「親友がこんな奴でごめんね………」 「……………んだよ……」 聞こえない…… 「へ?」 「こんな奴ってなんだよ…!!」 「だって……」 夢とかいいながら妄想みたいだし。 キモがられても、しょうがない。 そうでしょ、大河。