アナウンスが流れ終わったとたん目の前に[白い紙][白い封筒][筆ペン]が現れました。

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申し遅れました。
自分の名前は
 佐々木 信二。

彼女の名前は
 井上 マリ


周りの人が書き始めているのに自分らは何が起こっているか分からず、どういうことか聞こうと隣の男に話しかけました。

信二「すみません。これは何が起こっているか教えていただきますか?」
男「はぁ?なんも知らずにここにおるんか?扉に張り紙があっただろ?」

信二「確かに書いてありましたが・・・ここはどこですか?」

男「ここはBLACK CUT・・・本当に何も知らないの?最近ニュースで行方不明者が多いだろ?それはみんなBLACK CUTの参加者だからだよ。でもBLACK CUTの存在はニュースで有名だから知っている人も多い、でもこの中で起こったことは外のみんなは知らない。ゴールした人はいないんだとよ!とりあえず時間がないから遺書書いときな!」

信二「よくわかりませんがわかりました・・・」

頭がおかしくなりそうになりながらも信二は遺書を書き終わり、またアナウンスが流れる。

「それでは遺書はこちらでお預かりいたします。尚、遺書は1ヵ月に一回かきなおすことができます。1ヵ月たって生きていれば新しく書くことができます。しかし、BLACK CUT内で起きたことなどは書かないでください。もし書いた場合、その人にはそれなりの罰が与えられます。お気をつけください。ただいま現実世界では16;30、現実世界では1分がこちらでは1日となっております。この世界は謎かけ、トラップなど、いろいろな物が仕掛けてあります。もちろん現実世界で起こってはならないことも起きます。気を引き締めてゴールを目指してください。これからこの10人でゴールを目指していただきます。朝、昼、晩と食料は用意されます。ご安心ください。」