「生まれ変わったら?」

「うん」


「そんなの信じてるの?」


涼子が、
ニナちゃんをちょっと馬鹿にした。


だけど、
ニナちゃんは至って真剣に、




「そんでね、
 そのときは、次は、

 またあっくんと出逢いたいなぁ」





そう、言った。




どうしようもない吐き気が、
胸のあたりに、


こみ上げていた。





運命なんて
生まれ変わるなんて



全部、嘘。




「ごめん、ちょっとトイレ」




そう言って離れたあたしは、

その日、



竜也からのメールも

無視して、



二度と学校には戻らなかった。