記念日さえも覚えていない私と、

その日のために、放課後空けといてと、
プレゼントを渡そうとしていた、雅樹。


私は、なんて酷い人間なんだろう…


再びベッドに戻り、
眠る雅樹を見つめた。


なんだか無性に愛しくなって
私は雅樹を抱き締めた。


ごめんね、ごめんね雅樹…


この謝罪が届くはずもない。


もう私たちは、元には戻れない。


止まらない涙は、
シーツへと滲んで消えた。