「いや、あの、私…」


「君さ、髪すっごい綺麗だからさずっと目付けてたんだ。」


そう言ってモデルのような男は爽やかに笑う。


これ、絶対キラースマイルだわ。

…じゃなくて!!


「あの、有難いんですけど、私髪切るつもりとかなくて、逆に伸ばしたいと思って…


「ここじゃなんだから、あそこのカフェにでもいかない?」


て、全然聞いちゃいねー。


「だから、私は…ってちょっと!」


私の手を掴むなり、
モデル(のような)男は
指差したカフェへと進み出した。