「俺が嫌いになることは、絶対無いから。」


絶対なんて、この世にあるはずないのに


雅樹は必ず言うんだ。


その言葉で苦しむのは、私じゃない。
雅樹なんだよ?


その優しさに、強さに


幸せでも泣けてくることがあるんだ。


抱かれた胸の中で、そう感じた。






「でも、伸ばしたいの。切りたくない。」


「確かに菜々、長いの似合うもんな。
まぁ俺はどんな菜々も好きだけどね♪」


また、このセリフ。


「も〜、雅樹って平気で恥ずかしいこと言うよね。」


「なに?照れてんの?」


「ち、違うもん!」


「か〜わい〜♪」


雅樹は、やっぱりズルい。