2年生になって、莉子は私の変わりに麗那たちに立ち向かってくれた。

「莉子ってなんで彩希のことそんなかばうの??」

「いいやつでもないのに・・・。」

「彩希はいいこだよ!!」

「えー!?そんなやつが?」

「彩希が頭良いのはその分努力したからだよ!
それに対して麗那達はウザいとか言って!
本当にウザいのはそんなこといってるあんたたちでしょ!?」

「・・・・・・。」

教室中が騒然とした。

あの麗那達が息詰まるなんて・・・。

ありえない・・・。

莉子ってすごい。

「莉子・・・。もういいよ・・・。」

「何言ってんの!?莉子は悔しくないの??」

「悔しいよ・・・。悔しいけど・・・。
私が何か言って変わることなの??」

「そんなこと考えてて何もいわないつもり!?」

「私が何か言って変わると思う?
莉子みたいに私は強くないよ!!
莉子は私の事分かってないよ!!」

「彩希・・・。」

私は教室を飛び出た。