そんなことを考えている内に

桜公園に着いた。

「どうぞ。」

そう言って運転手さんが車のドアを

開けてくれた。

「ありがとうございます。」

小学生の時から遊んでいた桜公園に着いた。

「今から、45分後に鬼ごっこを開始する。

 あの二人は、さっきのホテルからの開始となる。

 ここからどこに逃げるかは、君の勝手だ。

 健闘を祈るよ。」

そう言って黒城さんは、リムジンに乗り込んで、

行ってしまった。

あと45分後に”鬼ごっこ”が始まる。

そう思うと落ち着かなくなった。