「鬼ごっこの開始は、今から2時間後の

 6時30分。
 
 終了時間は、今から4日後の

 7月20日の6時29分とする。」

そう言って、黒城さんは高級そうな、

木の箱を出した。
 
その中には、ピンクのダイヤの埋め込まれた

時計が1つ。

黒のダイヤが埋め込まれた時計が2つ入っていた。

「この時計を三人に与える。

 今から4日間、この時計を肌身離さずに

 持っていること。
 
 この時計に内蔵されているカメラと発信機に

 よって、違反がないかを監視する。

 そして、この時計で4日後の6時29分に

 鬼ごっこを終了する。」

私たちは、時計を受け取った。