甘すぎるココアを、あたしはこくりと飲んだ。
「うげ……甘い」
辛党の先生が、本気で顔をしかめた。
おかしくて、あたしは吹き出した。
「笑うなよ」
「だって……あはは、先生が子どもみたいだから…!」
かわいくて、おかしい。
いつもクールな先生だから、うれしい。
先生は、ベッドサイドにカップを置いた。
「先生ってのもやめろって、言ってるだろ」
真剣な声で言って、
先生はあたしの両手をつかんで、ベッドに縫いつけた。
覆いかぶさるように、上からあたしを見下ろす先生。
細い腰、割れた腹筋。
気やせして見えるけど、意外とあつい胸板。
セクシーな鎖骨、少し長めの首。
神経質そうに尖った顎。