良子が慌てて視線で玉置に助け舟を求めると、そこにはニッと無邪気に笑う赤頭があった。
「じゃ、三人で行くかぁ!」
「やったぁ!」
(って盛り上がっちゃってるし。ビーちゃん喜んでるし……)
良子が昔、カナヅチだった事をまるで覚えていないという恐ろしい事実が、玉置の満面の笑みから伺える。
(覚えてないならばッ、少しは空気読め!!こんのオトボケヤンキーがッ!)
良子は椅子の上で飛び跳ねるビーちゃんを眺めてから、玉置を軽く睨んだ。
「となると……ヨッちゃん、明日は駅に九時だ」
「うぁい!?」
(えぇ!?まさかの日時指定?)
「ヨッちゃんも明日の勉強会の時間なら空いてるだろ?」
「え?まさか──」
気を使って、良子の空いてる時間帯にしているように聞こえるこのセリフ。
(いらないよぅ!そんな気は回さなくていーってばぁ~)
親切心丸出しで、断れない時間帯を指定する辺り、やっぱり玉置は生まれつきのジャイアン体質だ。
「じゃ、三人で行くかぁ!」
「やったぁ!」
(って盛り上がっちゃってるし。ビーちゃん喜んでるし……)
良子が昔、カナヅチだった事をまるで覚えていないという恐ろしい事実が、玉置の満面の笑みから伺える。
(覚えてないならばッ、少しは空気読め!!こんのオトボケヤンキーがッ!)
良子は椅子の上で飛び跳ねるビーちゃんを眺めてから、玉置を軽く睨んだ。
「となると……ヨッちゃん、明日は駅に九時だ」
「うぁい!?」
(えぇ!?まさかの日時指定?)
「ヨッちゃんも明日の勉強会の時間なら空いてるだろ?」
「え?まさか──」
気を使って、良子の空いてる時間帯にしているように聞こえるこのセリフ。
(いらないよぅ!そんな気は回さなくていーってばぁ~)
親切心丸出しで、断れない時間帯を指定する辺り、やっぱり玉置は生まれつきのジャイアン体質だ。