七月も終わり頃になると、すでに良子は何事もなく過ぎる勉強会の日々を、最初の頃みたいに嘆いてなんていなかった。
むしろ気持ち悪い位に玉置は素直だし、クーラーの効いた店内で読書が出来て、たまにサービスでコーヒーが飲めたりして快適なのだ。
今日も朝から玉置はリエに昭和の香りプンプンの暑中見舞いメールを送り、返信された《お互いに勉強に専念しよう。頑張ろうね》的なメールにほだされている。
最近ではそのメールの内容で目尻を下げる玉置がたまに無垢な雛鳥に見える良子である。
「あー、同じ大学でキャンパスライフ……。マジ、やべぇ。心臓バクバクしてきた。俺、死ぬかも──」
(私も携帯小説読むといつもそう思うけど、絶対に死なないのだよ、玉置君)
玉置の独り言に心で突っ込む良子。
こうして完全にイッしまった玉置が現世に戻って来るまで、大人しく読書をして待つ。
別に勉強が進まなくても、良子には関係ないのだから待つのも気楽なものだ。
むしろ気持ち悪い位に玉置は素直だし、クーラーの効いた店内で読書が出来て、たまにサービスでコーヒーが飲めたりして快適なのだ。
今日も朝から玉置はリエに昭和の香りプンプンの暑中見舞いメールを送り、返信された《お互いに勉強に専念しよう。頑張ろうね》的なメールにほだされている。
最近ではそのメールの内容で目尻を下げる玉置がたまに無垢な雛鳥に見える良子である。
「あー、同じ大学でキャンパスライフ……。マジ、やべぇ。心臓バクバクしてきた。俺、死ぬかも──」
(私も携帯小説読むといつもそう思うけど、絶対に死なないのだよ、玉置君)
玉置の独り言に心で突っ込む良子。
こうして完全にイッしまった玉置が現世に戻って来るまで、大人しく読書をして待つ。
別に勉強が進まなくても、良子には関係ないのだから待つのも気楽なものだ。