彼らはフリーダム・ライダーと呼ばれ、白人専用とされた設備を使い、バス前方に座る。

同じ権利をもつ人間であるとの想いを胸に。

しかし道のりは厳しかった。

時には同乗した白人たちに暴行された。

また白人至上主義団体による放火やターミナル付近での暴行など、

各地で流血の惨事が起こる。

しかしライダーたちは非暴力を通した。

「良心の喚起」が目的だから、自衛のための暴力も行使しなかったと言われている。

無抵抗のライダーが投獄もされたが、それでも運動は多くの黒人たちにより続いていく。

結局、州を越える騒ぎとなったこの運動は大統領によって、軍隊で鎮圧された。

そして州際交通委員会は、ついに以下の決定を下す。

州境を越えて運行する車輌は、人種、肌の色、信条、出身国の違いによって座席を区別してはならない。

また車輌は人種差別をしているターミナルを使うことはできない。



こうして『フリーダム・ライド』は成功を収めた。

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