「おおお~?!こりゃびっくりだ!」

早速携帯小説サイトのマイページを開いた良子はこう叫ぶ。

閲覧数が昼前の倍以上の数字になっている。

やっぱ世の中の女の子は胸キュンキュンを求めているのか。

今日も胸キュンで攻める決意を新たにする。

(皆の衆、覚悟しとけよー!)

何だか変なノリにながらも、良子はポチポチとケンジに俺様セリフを吐かせていく。

「お?」

なんだか自分で書きながらキュンキュンしている。

ちょっとアホッぽい感じもするが。

(けど……うぅッ!でもでも!)

良子は動悸のする胸に左手を当てる。

(やっぱりッ……俺様ケンジ様ぁぁ!)

良子がだいぶ盛り上がった時、携帯電話の上に着信メールのマークが現れた。