「結構、ここに来るのか?」

「図書館?……来」

『る』と答えて大丈夫なのか良子は慎重に赤頭の表情を探る。

「来るならさぁ……」

(キター!答えキター!)

良子は赤頭のセリフに被せてさっきの質問に対する解答を叫んだ。

「く、来るけどあんまり来ない!!」

「あ?意味がよく分からねぇんだけど?」

(私にもまるで分からないんだよ!……つーか、お前は本当に誰なんだ?)

頭をポリポリかく男子を見ながら、良子はパニックな頭を更にフル稼働させる。