それでも玉置は思い詰めた顔で良子を見る。

「……なんか、今まで付き合ってきた女の子とは違って大人しくって、真面目っていうか……清純。だから、よく分かんねぇんだよ」

「あ……あぁ、そうなんだ」

「だから誘いづらい。けど……」

「誘いたい……と」

「そんなトコだ」

良子の目の前には……

真っ赤な頭の癖に、ヤンキーの癖に、切ない表情で普通に恋に悩んでいる玉置。