昨日、玉置に勧められてすぐに『メガネ』になっただなんて。

(こっ恥ずかし過ぎて言えやしないよぅ!)

玉置に乗せられまくりだなんて知られたくない。

しかもまた脅しのネタにされたら?

総合的に見て……『言わぬ』が勝ち。

となると防御である。

良子は前と同じ手に出る事にした。

「ねぇ……玉置君の彼女はさ、どんな人なの?」

「ブッ!」

玉置は軽く麦茶を噴き出した。

効果てきめん過ぎだ。

(玉置君、本当に分かりやすいヤンキーだよね……)

良子はそんな玉置にちょこっと同情した。