「ヨッちゃんだろ?メガネのヨッちゃんだ!」

(ブー!バツだよ、バツ。残念、人違いですよ~)

背中にかかる声に心の中で答える。

「……あ、相田?だっけ?」

(ブブ~!はい、バツ二つ目。諦めろ、人違いだ)

次でファイナルアンサーだ。

「あ、相澤ッ!相澤ヨッちゃん!」

(ほぇぇ!?ファイナルアンサー!?)

恐る恐る振り帰った良子の視界に、真っ赤な頭……

と手首に包帯。

(し、知らないよぅ!こんなド派手ヤンキー知らないよぅ!)

ジリジリと良子は後ずさった。